宝石産出国、取引国の実態

宝石は一般的に指輪やネックレス、ペンダントといった加工されたものを宝石店などで購入するのが一般的ですが、ここでは宝石店へ並ぶまでの流れを紹介しましょう。

原石から宝石になるまで

宝石産出国、取引国の実態1

まず予備知識として、宝石がジュエラリーとして加工され、小売店のショーウィンドーに並ぶまでの過程を簡単にお話しします。

原石採掘→カット→研磨→仕上げ→ルースの販売→加工業者→土台加工→はめこみ→小売店にてジュエラリーとして販売

一般的にこのような順番を経ます。

ルースと言うのは金、銀、プラチナなどの土台にはめ込まれていない裸石状態の宝石のことです。

宝石産出国、取引国の実態2

ルースを仕上げるためにも、採掘された原石をどういう石の形にカットするのか、サイズやデザインが考慮されます。

ルースが仕上がると、ここで一度何人かの仲買人の手を渡り、最終的には土台加工業者に運ばれ、それぞれの美しいデザインの土台にはめ込まれてジュエラリーとしての生命を得ます。そしてそれが消費者の手に届くわけです。

もちろん、価格は雪だるま式で、中間に入る仲買業者が少なければ少ないほど、最終的な小売価格は安くなりますから、採掘から加工販売まで全てを一貫して行っている業者があれば、そういう業者が一番安く販売できることはこの宝石業界に限ったことではありません。

ですが、宝石の場合は文字通り世界中に点在する形で産出国があり、数多くの種類を集めるためには地球上をくまなく飛び回らなければならない状態になりますから、その状況を逆手に取って「取引国」というビジネスの中心となる中間マーケットが存在します。

「産地国」と「取引国」で世界市場に飛び出す宝石の量を比べると「取引国」からの方がはるかに上回っている種類もあります。

数多くの宝石を買い集める中間業者のバイヤーたちがあえて「取引国」に足を運んで仕入れを行っているのは、あちこちの国を飛び回る余計な手間と時間を使わなくても必要なものがまとめて全て手に入る、しかもまとまった個数を購入すれば、かなり安価で入手できるからなのです。

産出国で売買される場合、その土地の業者が収集できる宝石の種類はその土地で採取されるものが主となり、他の物は手薄となり易いので、種類と量という点では取引国にはかなわない部分があるのです。

ちなみに、アジアを代表する取引国は「タイ」です。また、国内で産出される宝石を直販することはもちろん、取引国としても大変力を付けて来ている国に代表されるのが「中国」、「インド」などです。

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