宝石の価格は一般的にカラットで決まりますが、宝石の価値基準はそれだけではありません。

一般に、ダイアモンドやサファイヤなどの世界最高クラスの石であっても、水晶などの10円、100円単位で取引される産出量の多い安い石でも、宝石の価値を見定める基準は下記です。
(1)石の大きさ。一般的に大きさに比例して値段も上がる
(2)色の美しさ。一般的に色の濃い深い色が価値が高く、薄い色は価値が低い。ただし、「濃い」と「黒っぽい」は別物として見られ、黒くくすんだ色の宝石には高い価値は見出されない
(3)石の透明度と輝き。こちら、もちろん、石に曇りがかかってなく、透明に近いもの、きらきらと強く輝くものが価値が高い
(4)内包物の様子。通常本物の天然石には必ず内包物があるが、大きく目立つ汚い内包物があるものは価値が大変低い。小さくあっても目立たない、あるいは美しく見える場合は価値が高い
(5)傷の具合。最初から石の内部にある亀裂はクラックと呼ばれる。また、カットや研磨の途中で人為的に付いてしまった場合もあり、クラックが目立つ石、外面に目立つ傷のある石には価値はない
(6)石のカットの仕方。角が欠けていたり、シャープに出来上がっていないものは価値が低い
素人でもルーペや拡大鏡があれば簡単に確認できる範囲はここまでで、プロの鑑定士だと、これにさらにカットのバランスや石に光が当たった時の光の屈折度など、より専門的なことも鑑定要素とされます。しかし、ここまで観察しなくても、「騙されない」レベルの買い物には十分で、できるだけたくさんの石を見比べて購入することでかなりハイレベルな宝石が手に入ります。
とはいえ、色や輝きが弱く価値的には低いものであったとしても、世界に同じものが二つとない宝石の買い物ではまず「自分が気に行ったものであること」が一番重要なのです。