加熱処理

加熱処理とは特にサファイアを中心に行われるようになった宝石加工方法の一つです。

宝石加工方法

加熱処理

加熱処理というのは、最高級宝石の一つであるサファイヤを中心にさまざまな石に行われるようになってきた「焼き」と呼ばれる、宝石加工方法の一つです。

焼きは採掘された原石の状態のままで行われることが普通で、質の良くない石、内部に大きな亀裂(クラック)のある宝石はこの焼きの処理中に熱に耐えられず、割れてしまうそうです。

つまり、焼きの工程を耐え抜いた石はそれだけでも質の悪いものではないということは予想できると思います。

加熱処理によって、より高い価値を持つ石の色に変色した石の色は、時間の経過や外気温の変化などにより元の淡い色に戻ってしまうことはありません。

ただし、前述の通り、この加熱処理が施された石が「まがい物」として扱われることはまずあり得ず、「本物の宝石」として堂々と販売されているはずですし、特別に安く販売されているというようなこともありません。

現在タイなどの取引国マーケットに出回っている、ことにサファイヤに関しては間違いなくこの加熱処理が施されている宝石が90%以上を占めると言っても過言ではないでしょう。

非加熱の石を見れば、加熱処理が施された石との違いを知ることができますが、非加熱の天然石は大変稀で、しかも両者の石を見分けることはかなりハイレベルな鑑定経験を持つ人でも大変難しいのです。

ただ、ここでこのことをお話しするのは、一般の人でも宝石加工過程にはこういうことがあるという認識を持って欲しいことと、宝石を求める時に「よりキラキラ感のある輝きの強い石」を選ぶことを心がけて欲しいと願うからです。

加熱処理を施すと、濃い鮮やかな色を得ることはできますが、宝石の持つよさの一つであるキラキラ感が失われ、のっぺりとした感じになってしまうことが多いのです。

宝石を購入する時、それが本物であるときには、ダイアモンドの場合は鑑定書、その他の色石であれば鑑別書が発行されますが、販売国の規定によってはその宝石が加熱処理されたものであるのか、また、非加熱のものであるのか、明記することが義務付けられている場合もあります。

いずれにしても、購入を決断する前によく店員に確認してみることが大切です。

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