誰でも少しでも安く宝石を購入したいと考えます。特に海外で購入する場合店員とのかけひきが重要となります。
購入を決断する前に店員にいろいろ質問して確認することは大切ですが、店員はお客が購入を思い留めてしまうような都合の悪いことは言わないのが普通です。お客を騙そうとする悪気があるわけではなくても自分の店の商品を悪く言う店員はまず存在しないでしょう。
そのことは分かり切ったことですから、自分がよい買い物をするために、「店員に頼る」というよりもむしろ、「店員を利用する」というぐらいの余裕のある気持ちで臨むことが必要です。
そのためにはまず、自分が素人であると思われないようにすることが大切です。
特に海外の宝石店などでは、これまでに紹介した宝石の価値を決める基準などを店員に話してみるとか、あるいは品定めが始まったら、バッグからさっとルーペや拡大鏡を出して宝石を見ているとまず素人には思われません。ルーペや拡大鏡は宝石関係者の必需品だからです。
そして、数個だけのものを見せられただけでは購入意思を見せず、とにかく、できるだけ多くの数を自分の前に集めて見せもらうなどして、自分がいかにもこの道のクロウトであるように見せかけるためのアピールをするのです。
誰でも知識のある人を前にウソをつくのは心苦しく身構えてしまったり、あるいはウソをつくこと自体を躊躇してしまう人もいます。
そういう誇張をしてみても店員の態度が気になる場合はすぐに購入をストップすればよいのです。
こういうことを何度か繰り返しているうちに自分自身の宝石に対する知識も増えてきますし、何よりも宝石店を訪れるのが楽しくなってきます。
宝石の買い物は「絶対に買うぞ」と意気込んで臨むよりも、「目の保養をて楽しみながら知識を増やす」という軽い気持ちでいる方が、以外に騙されて粗悪品を掴まされることもなくなってくるものです。
美術館や博物館を見学するような、優雅な気持ちで余裕を持って買い物するものなのです。